「恵みに生きるその道で、私は本当の私と出会う。」
この曲はシンプルなメロディーの曲ですが、僕がクリスチャンの人生に大事だなぁ、と思う事が歌詞に込められています。この作曲のプロセスを通して、心の中に漠然とあった様々な思いが一つにまとまる経験をしました。自分が自分らしくある事、また自分らしくなっていく道を見つける事が出来たのではないかと思います。
「自分らしく生きる事が幸せに生きる秘訣だ。」というアイデアの元、「自分らしさ」の探求があらゆる方法で行われています。ありのままの自分を受け入れる事、自然体でいる事、人と比較しない事、積極的に生きる事等々。しかし、自分の人生に傷がある時、過去の大きな失敗に悩む時、悲しみの中にある時、病に伏している時に、この様な方法は全く虚しいものです。それが出来るのなら、人に言われなくてもとっくにそんな事をやっているでしょう。傷ついた社会の中で様々な悲劇に囲まれる時、プレッシャーの中で自分らしく生きる事は、手の届かない理想の世界の様に思えます。有名な歌手、尾崎豊は「僕が僕である為に、勝ち続けなきゃならない。」と歌いましたが、自分らしい幸せな生き方とは、勝ち続ける人だけが持つ事が出来るのでしょうか?
私達を創造された神様を抜きにして、本当の自分らしさや、本来の人生の目的(真のデザイン)を知る事は出来ません。神様抜きで私達が発見出来る自分らしさは、どこまで行ってもある程度折り合いをつけたレベルの自分らしさです。しかし、私達は神様無しで何とか自分らしさを見つけ出そうとします。それは神様と向き合う為には、どうしても自身の罪と向き合う必要があるからです。
ある日曜日、ニューライフキリスト教会牧師、豊田先生の日曜礼拝のメッセージで、「神様の恵みの道を歩む中で、私達は本来の自分らしさを見つける。」という言葉を聴き、その言葉が心に響く体験をしました。神様の中に私達の本来の自分らしさが有るのに、そこに到達できない私達にとって、神様の恵みの中に生きる事は必要不可欠である事に気づいたのです。そしてこの歌が生まれました。
イエス様の十字架のあがないによって、私達の罪は赦されます。それは受ける価値の無い私達に与えられる神の恵みです。私達がへりくだってこの恵みを受け取る時、神様がそのままの自分を愛して下さっているという確信と平安の中で、自分が自分らしくある自由を持つ事が出来るのです。あなたが、失敗や悲しみ、病や苦しみの中にいても関係ありません。あなたが勝ち続ける必要は有りません。神様は私達がどの様な状況の中にあっても、私達に恵みを溢れさせ、支えて下さるお方です。
この曲を通して、神様の恵みが皆さんの内に溢れますように。