皆さん、こんにちは。曲について色々と書き始めると、結構長くなってしまいました。汗。時間の無い方は、読むのを飛ばして曲だけ聞いて下さいね。
このオリジナル曲「You Are Free!」は、アメリカのクリスチャンアーティスト、スティーブン・カーチス・チャップマン(Stephen Curtis Chapman)の曲「Free」からインスピレーションを受けて作曲しました。
この曲の中に、スティーブンがアメリカのミシガン州の刑務所にいる一人の死刑囚を訪問した時の話しが出てきます。刑務所の中でイエス様に出会って救われた彼は「僕は自分の犯した罪の故に、この場所でその代価を支払うんだ。でも、僕は自由になった。赦されたんだ。神の愛がこの鎖をほどき、僕に翼が与えられた。そしてこの自由は『死』さえ取り去る事は出来ない。それはイエス様がわたしを自由にして下さったからなんだ。」と確信に溢れた口調で話してくれたそうです。
涙を流しながら彼と祈り、刑務所を後にしたスティーブンの心に浮かんだのは、私達も皆、ある意味彼と同じだという思いでした。刑務所にはいないけれども、内側にある罪の故に誰もが様々な鎖に繋がれ、いつか訪れる死を待つ存在なのだ。でも、イエス様に出会い、十字架の罪のあがないが、私達に自由を与える事を知る事により、「私は、本当に自由だ!」と心から言う事が出来るのだと。
「ですから、もし子(イエス様)があなたを自由にするなら、あなたがたは本当に自由なのです。」ヨハネによる福音書 8:36
この聖書の言葉は、スティーブンの歌の中で何度も繰り返し歌われています。”If the Son has set you free, you are free indeed”。この「Indeed(本当に)」という言葉は、英語圏では「Of course(もちろん)」という言い回しの代わりにもよく使われていて、この聖書の箇所を読む人にとって、「イエス様があなたを自由にするなら、もちろんあなたは自由なのです。」という聞こえ方がします。意味的には同じなのですが、何か違った響きを感じます。
人生を生きていると、いろんなものが私達に先入観や、制限を投げつけてきます。君の様な人間はこんな学校に行くべきだ。お前の様な人間は、こんな仕事をするべきだ。あそこには行けるけど、こんな所には行くべきじゃない。あなたが着る服はこういうもので、ああいうものではない。私達は説得力に溢れるこれらの先入観を、知らず知らずの内に背負い込み、いつしか縛られ、限られた選択肢の道しか見えなくなります。自分は周りとは全然違う性格、好み、考え、インスピレーションを持っているにも関わらず、それらの声に自分のオリジナリティ(独自性)は押さえつけられ、息苦しさの中を歩み続けます。
イエス様が私達を自由にする時、私達の内側に変化が訪れます。こんな私でも、こんな事をして良いの?あんな所に行って良いの?こんな事考えて良いの? もちろんです!十字架の力があなたを自由にしたから!その時に、今まで思った事の無いような可能性に目が開かれ、新しい世界が目の前に広がるのです。
天の父なる神様が私達を創造しデザインして下さった生き方は、大空に翼を広げて自由に飛び回る鳥達の様です。それは決して無差別にやりたい放題生きるという事ではなく、真に自分らしく生きる姿だと思うのです。そしてその喜びは何者も取り去る事は出来ません。たとえ死でさえも。
そんな事を考えながら、この曲を書きました。是非皆さんのコミュニティーでも歌って貰えれば嬉しいです。